昔から子どもが好きで、幼稚園の先生を目指していたこともありました。実際は普通の会社の事務員でしたけど、夫と出会えたので悪くはありません。ただ、なかなか新しい命がお腹の中に宿ってくれず、お医者さん通いやいろんな体操、食事に気を付けたりと、できることは何でもやりました。

時にはそんな日々に疲れてしまい、夫婦仲が険悪になることもありました。諦めかけてストレスがなくなったからか、ふと気づくとめでたく妊娠。 生まれたときの喜びは、いつまでも忘れられません。

わたしたちだけでなく、周りの人みんなに愛されて、健やかに成長してくれた娘に、その愛情を伝えたいと思い、自叙伝をお願いしました。押し付けるわけではないけれど、たくさん愛されたことをわかってもらえれば。幸い愛娘は、素敵な自叙伝を、興味深く読んでくれました。

そしてそんな娘も、もうすぐ母親になります。この自叙伝が孫まで伝わるかどうかはわかりませんが・・・。

わたし自身の人生の振り返りと、想いを繋ぐための自叙伝、依頼して本当に良かったです。ありがとうございました。

彼らとは中学時代からの友人で、なぜか気が合いました。もちろん喧嘩もたくさんしてきましたが、なんやかやで仲直りし、いわゆる腐れ縁で長い時を一緒に過ごしてきました。

でも、人生の終わりはみんなに平等にやってきます。先日そのうちの一人が天に召されました。そして葬儀に参列していた時、ふと思ったのです。誰の目に留まらなくてもいい、友人たちとの充実した日々を形に残したい。
 
今回自叙伝をお願いしたのは、こんな想いからでした。
 男やもめの照れくささもあって、おおげさにしたくなかったので、雑誌形式を選びましたが、そのへんに置いておいても自然でいい感じです。気軽に手に取れるのもいいですね。
 
私の余生もわずかだと思いますが、友人たちとの思い出を形にできて、依頼して良かったと思っています。

子宝には恵まれませんでしたが、同じ経営者として側にいてくれた妻や、兄弟姉妹のように、時にはやさしく、時には厳しく接してくれた古くからの社員たちには、感謝しかありません。
 
最近になって何か恩返しを、と考えたのですが、口下手な僕には、直接伝えるのは気恥ずかしく、いろいろ検討していたところ、自叙伝サービスを目にしました。
 
実際に制作してみると、自分は本当に周囲の人に恵まれてきたんだな、と実感しました。感謝の気持ちをたくさん入れたい、という僕の気持ちを汲んでくれつつ完成した自叙伝は、みんなに読んでほしい自信作になりました。
 
僕はそろそろ引退、会社は後世に引き継がれますが、次の社長にも同じような自叙伝を作れるぐらい、充実した人生を送ってほしいですね。